キャンペーンをプレイする時、あなたは勢力の政治制度における主要な家系または派閥の長となります。多くの人物の信望があなたの派閥の影響力に貢献するでしょう。人物がより野心的であるほど、恐らくはあなたの勢力にとって有用となります。しかしそれは諸刃の剣でもあります。高い野心を持つ人物は勢力を内戦に導くことがあり、全幅の信頼を置くことはできません。そのような人物は常に監視すべきでしょう。あなたは勢力内の人物に対して自派に勧誘したり、婚姻を斡旋したり、また彼らの悪い噂を広めたり、暗殺を試みることができます。
これらの人物を注意深く管理し、様々な政治的行動を駆使すれば、あなたは勢力内での派閥の力の流れをコントロールすることができるでしょう。最も重要な鍵となるのは派閥間の均衡です。一つの派閥が勢力の支配力を持ち過ぎないようにしなければなりません。これらの人物を注意深く管理し、様々な政治的行動を駆使すれば、あなたは勢力内での派閥の力の流れをコントロールすることができるでしょう。最も重要な鍵となるのは派閥間の均衡です。この均衡が常に保たれるようにしなければなりません。もしあなたの派閥があまりにも力を持ち過ぎたり、もしくは反対に力がなさ過ぎたりした場合には内戦が勃発する原因となります。キャンペーンにおいて派閥の力が増減する要因としては、将軍に任命した人物の影響力、人物に割り当てた眷属、技術の研究などがあります。
こうした勢力内の政治力学に無関心なゲームプレイが悪いというわけではありません。少なくとも、短期的には特定の将軍を戦闘にずっと使い続け、彼が勝利を重ねることによって影響力を増しても直ちに困るようなことはないでしょう。しかし長期的に見れば、一人の将軍の影響力が膨れ上がって彼の所属する派閥の力が他を圧するようなことがあれば、最後は内戦という結果に繋がるでしょう。もし内戦が勃発すると、反逆した派閥は新たな勢力として独立し、あなたの勢力に対して戦争を挑みます。もしこのような事態になれば今までの領域のあちこちが反逆勢力によって支配されてしまうため、内戦を避ける試みに手間を惜しむべきではありません。
内戦は基本的にゲームの終盤に発生する場合が多くなります。下段の内戦の項も参照して下さい。
重要人物は勢力の活動を担う者たちであり、政治及び軍事の主役となります。勢力パネルの左側に勢力内の重要人物の一覧が表示され、人物タブをクリックするとそれらの人物の詳細を確認することができます。地上軍や艦隊を統率していない重要人物は政治家となり、政治活動に携わるようになります。統率者に任命された重要人物は将軍もしくは提督となりますが、任命を解かれれば再び政治家の身分に戻ります。
重要人物を将軍もしくは提督に任命したり、もしくは任命を解く際には費用を必要としません。しかしながら、重要人物でない者(候補者)を任命する場合は費用を必要とします。この費用は新任の統率者を訓練するだけでなく、候補者を表舞台に引き上げる際に必要とする金銭を表しています。これらの候補者はいずれかの政治派閥に所属しており、彼らを任命するとその派閥の影響力を増加させるでしょう。
統率者と政治家が常に勢力内の政治活動に参加していることを忘れないで下さい。ただし統率者が政治家と違うのは、戦闘に対する勝利によって信望を高めることができるという点です。あまりに信望が高くなりすぎた人物は任命を解き、別の人物と交替するべきかもしれません。また信望の低い人物を積極的に戦闘に従事させて、彼の信望を高める機会を与えることも可能です。
盛んに領土を拡大している勢力(恐らく高いインペリウムを持っているでしょう)があるとします。そのような勢力は軍のほとんどが首都から遠く離れた場所にあるでしょう。もし内戦の危機が迫っているような状況の場合、あなたの対抗派閥の将軍の信望が高くなりすぎていると、容易に均衡は覆されて勢力は内戦に突入してしまうでしょう。したがって将軍を任命する場合、派閥の均衡を常に考えるべきであり、特定の派閥の影響力が他を上回り過ぎないようにしなければなりません。
信望はローマ世界における人物の社会的な地位と人気を表し、派閥の影響力を決定する要因となります。人物には大なり小なりの信望が存在し、派閥に属する全人物の信望の総計が派閥の影響力を決めます。ただし派閥の影響力は相対的なものであり、例えばあなたの派閥の人物の信望がいくら高くても、対抗する派閥の信望が同じように高ければ影響力は伯仲します。またあなたの人物の信望が変化しなくても、対抗派閥の信望が上下すれば影響力は変化します。
戦闘に勝利した将軍や提督の信望値は上昇し、派閥の影響力を強化しますが、同時に人物の野心を増やすことがあります。人物がより野心的であるほど恐らくあなたの勢力にとって有用となるでしょう。しかしそれは諸刃の剣でもあります。高い野心を持つ人物は勢力を内戦に導くことがあり、全幅の信頼を置くことはできません。そのような人物は常に監視すべきでしょう。
人物の信望を上下させることによって派閥の影響力を操作することが可能です。例えば人物の悪い噂を広めることにより信望を下げ、その人物の所属する派閥の影響力を落とすことができます。信望値の高い有力な人物の暗殺に成功すれば、その効果はいっそう明らかとなるでしょう。人物の勧誘は他派閥に属する人物を自派閥に引き込む工作であり、その人物の信望値がそっくりあなたの派閥のものとなります。こういった政治行動についての詳細は下の項に述べられています。
戦闘に勝利し、また任務を完了することによってあなたの派閥は影響力を獲得できます。経験を積んだ将軍や提督にはクルスス・ホノルムとして知られる政治的な地位を歩ませ、それらの重要な地位にある人物はさらに大きな影響力を派閥にもたらすでしょう。蓄積した影響力は他の派閥の政治的な力を低下させるため、人物の暗殺などの陰謀に使用することもできます。
あなたの派閥の現在の影響力は勢力パネルから開かれる政治タブの上段に、パーセンテージによって表示されます。これは勢力内の支配階層の人間のうち、何人があなたの派閥を支持しているかを表しています。これらの支配階層は勢力によって異なり、元老院議員、貴族、有力市民、部族長など文化によって様々です。いずれにしても支配階層の人数は固定されており、彼らは勢力内のいずれかの派閥を支持しています。彼らの支持の獲得や喪失が派閥の影響力に直結するため、勢力パネルの政治タブにおいて表示されるパーセンテージを常に把握しておいて下さい。暗殺のような過激な政治行動を実施すると長期的には対抗派閥の力を削ぐことができますが、短期的には支配階層の支持を一定数失うために影響力が低下する結果となります。
インペリウムとはキャンペーンにおける勢力の伸張の度合いを示しており、他の勢力から見てあなたの勢力がどの程度拡大しているかを表しています。インペリウムは他の領域を征服するにつれて上昇します。あなたの派閥の影響力が大きくなりすぎると他の派閥から国家の敵とみなされて内戦が勃発しますが、インペリウムが増大している時はこの危険が一層大きくなります。そのために勢力内の政治的均衡には細心の注意を払わねばならないでしょう。将軍を任命する際はバランスを考え、特定の派閥に偏ることがないようにして下さい。影響力が大きすぎれば内戦という結果に繋がりますが、小さすぎても良い結果にはなりません。その場合はあなたの派閥は侮られ、陰謀によって失脚させられる結果となるかもしれません。いずれにせよ戦闘に連勝を重ねてインペリウムが増している時は勢力内部の均衡を保つことに留意しておいて下さい。
トータルウォー:ローマ IIにおける政治とは、つまるところ影響力の均衡に他なりません。この均衡を放置しておけば多くの場合内戦という最悪の結果に辿り着きます。あなたの派閥の影響力が大きくなりすぎれば、誰かが不振と疑念によってあなたを倒すために蹶起しようとするのです。彼らは首都を占拠し、反乱軍を率いてあなたが支配する体制を覆そうと軍事行動を起こします。あなたの派閥の影響力が小さくなりすぎても同様に、彼らは首都もしくは近隣の州を支配下に置き、あなたから勢力の指導権を奪うために挙兵します。このようにして反逆した者たちは新たな勢力となり、あなたと敵対して戦います。彼らとは外交関係を結ぶことはできず、あなたぱ力によって彼らを粉砕するしか方法はありません。ただし内戦はその後ずっと続くわけではなく、一定のターンが経過した後は自動的に終息します。
政情の安定を図るには、各派閥の人物の信望値の合計が同程度になるよう調整しなければなりません。このバランスを確保あるいは維持するために利用できる様々な政治行動があります。その行動には金銭的及び政治的なコストを必要とします。必要とする金銭は国庫から支出されますが、政治的なコストとは支配階層の支持の喪失を意味します。これによってあなたの派閥の影響力は直ちに減少しますが、政治行動の成功は長期的な政局の安定に繋がるでしょう。
勢力パネルから人物タブを開き、対象とする人物をクリックして下さい。可能な政治行動が下段に表示されます。各行動にマウスカーソルを当てると必要なコストが表示されます。ただし、人物の状態によっては行動が実行できない場合もあります。各政治行動の詳細については以下を参照して下さい: