トータルウォー:ローマ II

      

エンサイクロぺディア

序文

歴史的背景

第二次ポエニ戦争は古代世界における最大規模の戦争であり、ローマはこのとき空前絶後の損害を被りました。この戦争によって地中海での覇権争いは決着し、ローマはイタリアからイベリア半島までの支配を確立したのです。

しかし終戦に至るまでローマは非常に困難な道を歩まねばなりませんでした。ハンニバル・バルカの遠征は大胆なアルプス越えからイタリアへの侵入へと続き、ローマを滅亡寸前にまで追い詰めました。トレビア、トラシメヌス湖畔、そしてカンナエの壊滅的な敗北により、ローマと同盟市の間に築かれていた信頼関係は揺らぎ、内部崩壊の瀬戸際にありました。

ハンニバルは稀代の戦術家であり、その戦略も否定することはできません。彼ほどローマ軍を打ち砕いた将軍は存在しませんが、しかしローマの継戦能力は彼の予想を超えるものでした。国土を蹂躙されつつもローマはようやくスキピオという才能ある将軍の力によりザマで勝利し、ハンニバルの夢は終焉を迎えました。

第二次ポエニ戦争についてはポリュビオスとリウィウスが多くの記述を遺していますが、両者とも戦争を直接体験したわけではなく、彼らの記録は当時を知る人物からの伝聞や記録の引き写しであり、それもローマ側の視点で書かれています。特にポリュビオス(彼は第三次ポエニ戦争においてカルタゴの破壊に立ち会っています)はカルタゴ、それもバルカ家を公然と非難していたことで有名で、彼の記述はローマのプロパガンダであるとすら言えるかもしれません。

ユリウス・カエサルによる大権の掌握とローマ帝国の形成までには二百年もの隔たりがありますが、カルタゴに対する勝利はローマが超大国となる未来に踏み出す端緒となったのです。

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チュートリアル

タッチコントロールにより視点の移動や戦闘における部隊への命令、キャンペーンマップでの軍の移動、メニューの選択など多くのゲーム操作が可能です。またメニューのオプションによりスクリーンキーボードを有効化できます。

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