郊外地

「都市国家」に住む人間であろうと、多くのギリシア人は土地で収穫される物を食べて生きていました。食糧として栽培されるのは小麦、大麦、オリーブやイチジクなどで、これらを耕作する農家はヒツジやヤギといった家畜を飼うのが常でした。ギリシアの農民の生活は決して楽ではありませんでした。良い農地は不足しており、しかもそのような土地は富裕層に買収される場合も多々ありました。ギリシア本土の気候も恵まれているとは言えず、農民たちは必死で冬を越えるために努力していたのです。しかしこの生活は逞しい人間を育て、彼らはしばしば最高のホプリタイとなりました。彼らには強い身体だけでなく、自分たちの土地を守るという堅固な意志がありました。