エペイロス

古き遺産: +2 文化の移行
烈しい独立心: +10% 自勢力または同盟勢力の領域で戦う場合の全部隊の白兵戦防御

解説

西にアドリア海を迎えるエペイロスは他のギリシアの大国のような都市国家ではなく、むしろ多数の小規模な村邑と港によって成り立っている国と言えます。これらの港によってアドリア海、そして地中海全域に有益な交易路を結ぶことが可能です。

軍はアレクサンドロス大王が率いた軍勢を模範とし、騎兵、弓兵、ペルタスタイ、長槍兵と戦象などから成るバランスのよい部隊を保持しています。また他のヘレニズム国家と同じく、正規軍の穴を埋めるための傭兵の利用が欠かせないものとなっています。

エペイロスはアイアコスの末裔を称するモロッシア人の王家によって支配され、代々の王はアキレウスとデイダメイアの子孫とされています。マケドニアと緊密な関係を保ち、王女オリュンピアスとフィリッポス2世との婚姻により、その子であるアレクサンドロスの帝国内でエペイロスは繁栄しました。「ピュロスの勝利」の故事で知られるピュロス王はディアドコイ戦争の間に父王の跡を襲って王位に就いたものの反乱により国を追われ、その後彼はプトレマイオス朝の軍事支援を受け、政治的な計略をも駆使してBC297年に王位に返り咲きました。BC281年には再びエジプトの協力を得て、ギリシア人の植民市であったタレントゥムを援けるためにローマとの戦いを始めました。彼はこれを好機として、アドリア海を挟んだイタリア半島に勢力拠点を築こうと考えたのです。彼は優れた戦術家でしたがローマの際限のない回復力の前に目的を果たすことはできず、何も得ることなく撤退しました。 彼はその後アルゴスの政争に介入し、BC272年に最前線において死亡しました。

偉大な王の死からようやく立ち直り、エペイロスは現在、数々の問題に直面しています。その問題とはアドリア海を隔てたローマであり、東のマケドニアであり、そして南方のスパルタです。彼らは同盟者と成り得るでしょうか。それとも討ち果たさねばならない敵でしょうか?

他の家系

シュネドリオンと呼ばれる古代ギリシアで最も著名な最高諮問議会は、王によって選ばれた少数の指導者たちで構成されています。領土が拡大した場合には、その都市を代表する者として議員が増えることもありました。

モロッシア王家

モロッシア王家は自分たちの祖をアキレウスの子ネオプトレモスとしています。彼はトロイアを劫掠したあとエペイロスに渡り、この国を支配しました。
  • ギリシアからの不信: 全ギリシア勢力との外交における重度のペナルティ(文化的な嫌悪)
  • ドドナの守護者: ヘレニズム文化の存在による社会秩序ボーナス (最大 +4)
  • 村落の連合: +10% 周辺都市の財力
開始時の領土
アポロニア ラリッサ
勢力固有の部隊