王のエナレー
築造費 | 5,300 |
修復費 | 2,120 |
修復費(廃墟の場合) | 4,240 |
- 150 学問からの利益(文化)
- +20% 研究速度
- -5 食糧
解説
ギリシアの歴史家ヘロドトスの記述によれば、スキタイ人の社会では卜占師が高い地位にあり、人々の尊敬を集めていました。特に女装した卜占師はエナレー(単数形はエナレス)と呼ばれ、菩提樹の樹皮を使って卜占を行っていました。エナレーは過去にあったことと未来に来ることを知り、現世と来世に関する多くの質問に答えました。彼らは王の最高顧問となって忠告をしばしば行い、部族間の争いがあれば裁定の役目を果たしました。ただしエナレーは「王の炉」の前で厳粛な誓約の儀式を行わなければならず、もし卜占の結果が誤っていれば恐ろしい罰を受けました。間違った卜占師は手と足を縛られ、薪を積んだ荷車の中に押し込まれました。その荷車を牛に繋いだ上で火を放ち、恐怖に駆られて走る牛と共に焼死させたのです。牛は火傷を負っただけで助かる場合もありましたが、卜占師は間違いなく殺されました。そして処刑された者の子供も同じく殺されましたが、子供が女子であった場合には刑を免れました。