投射三段櫂船, 支援軍ケルト散兵
募兵費 | 440 | |
維持費 | 88 | |
投射武器ダメージ | 32 | |
射程距離 | 80 | |
毎分の射撃数 | 7 | |
船体強度 | 693 | |
船速 | 6 | |
白兵戦攻撃 | 8 | |
武器ダメージ | 24 | |
白兵戦防御 | 27 | |
防具 | 40 | |
耐久力 | 50 |
アビリティ
- 疲労への耐性
- 森及び低木林での潜伏
- 投射攻撃:着火
長所と短所
- 脆弱な船体
- 軽装備の搭乗員
- 高い船速
- 低い衝角突撃能力
- 低い接舷移乗能力
- 平均的な射撃戦闘
- 短い射程
- 高い射撃速度
- 非常に大きなダメージと高い徹甲力
- 非常に弱い白兵戦闘
- 非常に低い士気
解説
古代世界の軍船のうち、最も一般的だったのは三段櫂船(ギリシア語ではトリエレス)でした。古代史劇をテーマにしたハリウッドの大作映画の多くには三段櫂船が現れます。この船は当初から戦闘用に設計されており、その名の通り両舷の上下三段に漕ぎ手を配置し、多数の櫂が干渉しないよう空間が確保されていました。櫂は船体の舷外材に取り付けられ、軸受けを中心として回転する仕組みでした。三段の櫂の長さはどれも同じで、櫂が海面に刺さる角度を少しずつ変えて水を漕ぐ力が分散しないようになっていました。三段櫂船は古代の快速船で、良く訓練された船員ならば素晴らしい速度で海上を航行できました。また一般に考えられているように漕ぎ手が全て奴隷と言うわけではなく、自由民が兵役の一部として務める場合も多かったのです。ただし櫂で漕ぐ以上喫水線を低くせざるを得ず、悪天候で波浪の高い場合、また外洋での航海には適していないという欠点もありました。とはいえ三段櫂船は非常に長い時代を通じて軍船の主役であり、衝角突撃は多くの海戦で敵の船を沈没させました。甲板には多くの兵士や大型兵器を搭載でき、海兵は接舷移乗の時機を今かと待ち構えていたのです。
ケルト人の考えによれば、敵の命を奪う時は正面から向き合わねばなりませんでした。彼らは個人の勇敢さに大きな価値を置いており、飛び道具での戦いは戦士の名誉を損なうとしていたのです。とはいえ、弓兵や投槍兵、投石兵が戦場で活躍しなかったわけではありません。ケルト人は戦いに必要な装備類を全て自前で用意しなければならなかったため、高価な武器や鎧を持てない者にとっては散兵が唯一の道であったからです。重装備で戦場に赴くのは専ら金銭的に豊かな貴族であり、それに従う自由民は散兵などの軽歩兵として戦うのが常でした。しかし彼らも粗末な武器を手に取り、敵に白兵戦を挑んで自らの価値を証明しようとすることがしばしばありました。