赤絵式
- +3% 製造からの利益(工業)
- +4% 全商業からの利益
- +3% 交易協定による関税収入
解説
古代の多くの国々と同様に、ギリシアにおいても陶器は盛んに生産されていました。古代に製作された陶器のうち少なくない数が保存、発掘されており、当時の文化や生活を知る上で重要な手掛かりを我々に与えてくれています。古代ギリシア陶芸の壷絵は、よく知られているように黒絵式と赤絵式の二つの様式がありました。最初に使われたのは黒絵式で、人物のシルエットを黒く塗り潰し、その上から線刻で描線を描くという手法の絵でした。赤絵式はその逆で、絵の部分以外を黒く塗り潰し、残った空白に黒い描線で絵を描きました。黒絵式が発明されたのはBC7世紀頃のコリントスで、この様式はギリシア各地に広まりましたが、BC6世紀末にアテナイでより表現力の高い赤絵式の手法が発明されると主流の壷絵様式となり、黒絵式を駆逐するようになりました。赤絵式は様々な流派に発展し、アテナイが衰退するBC4世紀末までに多くの優れた陶器が製作されました。最も有名な赤絵式の絵付師の一人がアテナイのヘルモナクスで、BC470~BC440年まで陶器の絵付を行っていました。彼は作品に「ヘルモナクスこれを描く」という銘を必ず入れることで知られています。