笛による櫂の同調
- +6% 全軍船の戦闘速度
- +7% 全軍船の衝角突撃ダメージ
解説
船を漕ぐという行動は、例え小船をたった一人で漕ぐにしても難しいものです。ましてや軍船の中で何十人もの漕ぎ手が一斉に漕ぐのなら、この困難は増幅されるでしょう。そのために軍船の中にアウロスと呼ばれた木管楽器の奏者(アウレテス)を配置し、笛の音によって漕ぎ手が櫂を扱うタイミングを知らせていました。アウロスは葦の茎を乾燥させた縦笛で、カラモスもしくはリュビコス・ロトス(「リビアの蓮」の意)とも呼ばれていました。両手で一本ずつを持って演奏する楽器で、それまでのギリシアの楽器とは違って滑らかな旋律を奏でることが可能した。そのためアウロスはギリシアで最も普及した楽器の一つとなり、宴会や競技会などの行事、あるいは悲劇の伴奏に使われていました。