赤彩戦士

解説

アレウァキ族は戦いと乗馬術に長けたケルティベリア人です。ケルティベリア人とはイベリア半島に居住するケルト系部族の総称ですが、同時代の人間から見ても彼らの風俗や文化は奇妙に考えられていたようです。例えば、彼らは尿で歯や髪を洗う習慣があり、これは他の蛮族ですら顔をしかめるほど風変わりな行動でした。ケルティベリア人は人間や動物の尿に身体を強くする効果があると信じていたのです。また彼らは戦いの前に顔や体を赤く塗り立てることがありました。これには呪術的な意味もありますが、実際的には士気の高揚、そして敵味方の識別のためではないかと考えられています。これと似た習慣として、同じケルト系のブリトン人はホソバタイセイから抽出した植物性の染料を使い、身体に青い紋様を描いていたことが知られています。