トリエレス船, 弓海兵

募兵費 300
維持費 70
船体強度 693
船速 6
白兵戦攻撃 8
武器ダメージ 24
白兵戦防御 12
防具 10
耐久力 55
アビリティ
長所と短所
  • 脆弱な船体
  • 軽装備の搭乗員
  • 高い船速
  • 低い衝角突撃能力
  • 低い接舷移乗能力
  • 平均的な射撃戦闘
  • 長い射程
  • 平均的な射撃速度
  • 大きなダメージと低い徹甲力
  • 非常に弱い白兵戦闘
  • 非常に低い士気
解説

古代世界の軍船のうち、最も一般的だったのは三段櫂船(ギリシア語ではトリエレス)でした。古代史劇をテーマにしたハリウッドの大作映画の多くには三段櫂船が現れます。この船は当初から戦闘用に設計されており、その名の通り両舷の上下三段に漕ぎ手を配置し、多数の櫂が干渉しないよう空間が確保されていました。櫂は船体の舷外材に取り付けられ、軸受けを中心として回転する仕組みでした。三段の櫂の長さはどれも同じで、櫂が海面に刺さる角度を少しずつ変えて水を漕ぐ力が分散しないようになっていました。三段櫂船は古代の快速船で、良く訓練された船員ならば素晴らしい速度で海上を航行できました。また一般に考えられているように漕ぎ手が全て奴隷と言うわけではなく、自由民が兵役の一部として務める場合も多かったのです。ただし櫂で漕ぐ以上喫水線を低くせざるを得ず、悪天候で波浪の高い場合、また外洋での航海には適していないという欠点もありました。とはいえ三段櫂船は非常に長い時代を通じて軍船の主役であり、衝角突撃は多くの海戦で敵の船を沈没させました。甲板には多くの兵士や大型兵器を搭載でき、海兵は接舷移乗の時機を今かと待ち構えていたのです。

古代世界における海戦での主役は軍船と海兵でした。接舷した船から雪崩れ込んだ兵士たちが白兵戦を繰り広げ、甲板を血に染めて勝利を決したのです。第二次ポエニ戦争で名だたる操船術を持つカルタゴ海軍と戦ったローマ艦隊は、コルウス(ラテン語で「カラス」の意)と呼ばれる架橋装置を軍船に取り付け、カルタゴ船に接近しては移乗攻撃を行って敵船の動きを封じ、海戦に勝利しました。波浪に揺れる船の上での戦いは地上とは勝手が違い、誰もがバランスを維持するのに非常に苦労しました。海兵はそのために特別に訓練を積んだ兵士であり、不安定な甲板での戦いに長けていました。また海中に落ちた時に鎧の重さで沈んで溺死することのないよう、出来る限り軽い防具を身に着けました。

募兵要件
建設物
利用可能な勢力