
ギリシア化
- +3% 収税率
- +2 社会秩序
解説
「ギリシア化」とは古代世界の多方面に渡るギリシア文化の広がりを意味ます。一般的にはアレクサンドロス大王が征服した東方の地域へギリシアの法律、建築、軍事、宗教的な習慣がもたらされたことを指しますが、ギリシア本土の周辺に居住していたトラキア人やイリュリア人のような蛮族が、およそ500年の間ゆっくりとギリシア人の習慣や文化を吸収し、段階的に彼ら自身の部族社会に取り入れていったこともギリシア化の一つと言えるでしょう。特に部族の支配階層の人間はギリシアの文化を熱心に習得し、彼らはギリシア人よりもギリシア的になることを切望していました。ギリシアの軍隊は蛮族に対して不敗を誇っており、トラキアやイリュリアは手痛い戦いの教訓を通してギリシアの軍制を多く取り入れました。その結果、ギリシアの重装歩兵戦術と彼らの伝統的な軽装歩兵を混合させた独特な軍勢が誕生し、後にはギリシア人がそれを模倣さえしました。ペルタスタイはもともとトラキアの兵種であり、ペルテと呼ばれる独特な盾を持っていたことから名付けられましたが、彼らの使った散兵戦術によりペルタスタイは散兵の代名詞となりました。