ハルパクス付六段櫂船, イタリア剣士

募兵費 1,300
維持費 260
船体強度 1,206
船速 4
白兵戦攻撃 34
武器ダメージ 35
白兵戦防御 45
防具 60
耐久力 50
アビリティ
長所と短所
  • 非常に頑丈な船体
  • 重装備の搭乗員
  • 低い船速
  • 高い衝角突撃能力
  • 極めて高い接舷移乗能力
  • 優れた攻撃
  • 平均的な防御
  • 平均的なダメージと低い徹甲力
  • 普通の士気
解説

時代が過ぎ行くと、地中海における海軍の戦術と存在意義は変化を遂げました。王朝の勢威を誇示するために艦船が使われることがあり、例えばエジプトのプトレマイオス朝は富と権力を表すために大型船を好んで建造させました。ギリシア語でポリュレーメス(「多くの櫂を備えた船」の意)と呼ばれた船は、実際には小型船より多くの櫂を持っていたというわけではなく、一本の櫂を多人数で操作していたと現在では考えられています。ローマでヘクサルム船、ギリシアでヘクセレス船と呼ばれた船の場合、二段の櫂に三人ずつの漕ぎ手が配置されていたと推測されます。これらの大型船は多くの漕ぎ手を収容しましたが、水の抵抗と船自体の重みのために小型船よりも速力は大幅に落ちました。方向転換も容易ではなく、戦闘において俊敏に海上を走ることはほとんど不可能でした。その代わりに広い甲板と収容能力を利用し、大型兵器と人員を搭載できるプラットフォームとなったのです。遠距離からの射撃、そして接舷移乗が大型船の戦闘方法でした。後に火砲が発達して砲撃戦が主流となるまで、この戦法は変わることはありませんでした。

ローマがイタリア半島全土を勢力下に置く前、イタリアにはサムニウム人やエトルリア人などの他勢力が存在しました。これらの部族、都市国家、また小王国は互いに争い、またある時は同盟して外敵と戦いました。中でも有力だったのはエトルリア人とギリシアの植民市であり、それに比べればローマは貧弱な勢力に過ぎませんでした。ローマがイタリアの支配的な勢力となったのはサムニウム戦争に勝利した後であり、従属下に置いた都市をソキイ・ラティーニ(ラテン同盟市)とし、忠誠と軍事援助を約束させました。彼らはローマのためによく働きましたが、BC88年に同盟市はローマ市民と同等の権利を求めて蜂起し、同盟市戦争と呼ばれる戦いが始まりました。最終的にローマは彼らの訴えを呑まざるを得ず、各同盟市に市民権を与える法律を可決しました。これによってローマと同盟市の境界は実質的に消滅し、イタリアにおける唯一の国であるローマが誕生したともいえます。

利用可能な勢力