白兵ヘクセレス船, 大盾戦士

募兵費 1,120
維持費 224
船体強度 1,206
船速 5
白兵戦攻撃 26
武器ダメージ 25
白兵戦防御 65
防具 35
耐久力 55
長所と短所
  • 非常に頑丈な船体
  • 重装備の搭乗員
  • 低い船速
  • 高い衝角突撃能力
  • 非常に高い接舷移乗能力
  • 防御に非常に優れた部隊
  • 小さなダメージと平均的な徹甲力
  • 平均的な攻撃
  • 高い士気
解説

時代が過ぎ行くと、地中海における海軍の戦術と存在意義は変化を遂げました。王朝の勢威を誇示するために艦船が使われることがあり、例えばエジプトのプトレマイオス朝は富と権力を表すために大型船を好んで建造させました。ギリシア語でポリュレーメス(「多くの櫂を備えた船」の意)と呼ばれた船は、実際には小型船より多くの櫂を持っていたというわけではなく、一本の櫂を多人数で操作していたと現在では考えられています。ローマでヘクサルム船、ギリシアでヘクセレス船と呼ばれた船の場合、二段の櫂に三人ずつの漕ぎ手が配置されていたと推測されます。これらの大型船は多くの漕ぎ手を収容しましたが、水の抵抗と船自体の重みのために小型船よりも速力は大幅に落ちました。方向転換も容易ではなく、戦闘において俊敏に海上を走ることはほとんど不可能でした。その代わりに広い甲板と収容能力を利用し、大型兵器と人員を搭載できるプラットフォームとなったのです。遠距離からの射撃、そして接舷移乗が大型船の戦闘方法でした。後に火砲が発達して砲撃戦が主流となるまで、この戦法は変わることはありませんでした。

トゥレオスと呼ばれる楕円形の盾はBC3世紀頃からギリシア世界で一般に使われるようになりました。腕で支持したホプロンとは違い、トゥレオスは中央に握りが付いており、盾の中央に補強のための脊柱が走っていました。握りはボスと呼ばれる半球状の金属で保護されており、この部分で敵を殴打することができました。トゥレオスはその形状からケルト人が使っていた盾の影響を受けたことが明らかであり、恐らくギリシアとマケドニアへのケルト人の侵入の際に最初にもたらされたものと考えられ、イリュリアやトラキアでも類似した盾を使用していました。トゥレオスは木の厚板の上に革を張っており、金属のホプロンよりも大型なのにも拘らず軽量でした。トゥレオフォロイはこの盾に由来しており、この盾を使ってファランクスのように隊形を組んで戦うことも、あるいは投槍を放って散兵のように戦うことも可能な有用な兵士でした。後にローマはこの盾をさらに発展させたスクトゥムを軍団兵の盾として使用しました。

利用可能な勢力