火炎弾ディエレス船, 徴集槍兵

募兵費 360
維持費 72
船体強度 501
船速 6
白兵戦攻撃 13
武器ダメージ 25
白兵戦防御 49
防具 45
耐久力 45
長所と短所
  • 非常に脆弱な船体
  • 非常に軽装備の搭乗員
  • 高い船速
  • 一撃目が強い衝角突撃能力
  • 高い接舷移乗能力
  • 平均的な防御の部隊
  • 小さなダメージと平均的な徹甲力
  • 脆弱な攻撃
  • 低い士気
解説

衝角が軍船に装備されたのはBC9世紀頃とされています。この武装によって海軍とその戦術は大きく変化し、船は単に兵士を乗せるだけの役割ではなく、それ自体が兵器として運動するようになりました。衝角は青銅製で、当初は牛の角のように鋭角に造られましたが、敵の船体に刺さって抜けなくなる事態が発生したため、先端が広がった扇のような形が主流となりました。敵船に体当たりして船殻に被害を及ぼすにはガレー船の速度や衝突角度が重要となり、より速く、より小回りが利く船が求められました。速度を上げるには多くの櫂を必要としますが、船内スペースには限界があり、船体を大きくすれば機動性が減少します。そのため漕ぎ手の腰掛けを延長し、一本の櫂を複数の人間で漕ぐことで解決を図りました。これらの船は高速で機動力があり、不測の事態にも対応することが可能でした。またいくつかの国は海戦の新兵器として火壺を使用しました。これは可燃油や硫黄、樹脂で満たされた素焼きの壺で、着火したのち敵船に放たれました。上手く命中すれば消火に非常に時間がかかるため、敵の戦闘能力を大きく削ぐことができました。

時代や洋の東西を問わず、兵士となって戦場で戦う人間の多くはもともと一般市民だった者たちです。ギリシアの都市国家の重装歩兵となったのは市民権を持つギリシア人であり、兵役は彼らの義務であると同時に権利でした。職業的な傭兵と比較すれば召集された市民兵は技術では敵いませんが、圧倒的な数を揃えることにより質に対抗しようと試みることがしばしばありました。サリッサなどの長い槍を構え、穂先を並べて恐るべき壁を形成すれば、錬度の低い徴集部隊でも重要な戦力となったのです。軍務が市民の義務だった頃、武器や防具などの装備類は兵士自身で用意するのが原則でした。しかしローマでは軍制改革により軍務が志願制へと変わり、兵士の装備も官給されるようになりました。その結果、兵士は忠誠の対象をローマという国ではなく、自分たちを率いる将軍へと向けました。

利用可能な勢力